市況分析(12月16日前場情報)

市況分析(12月16日前場情報)

日経平均株価は131円高の19405円で前場を終了。昨夜の米国株は上昇して反発、前日に大きく下げていますので買戻しが入った事、金利上昇で金融株が買われた事、発表された経済指標が良かった事、などからNYダウは一時158ドル高まで上げ幅を拡大。
しかし買い一巡後にはドル高によるグローバル企業の業績悪化も懸念され、NYダウも戻り売りに押されて上げ幅を縮小して終了、上値を伸ばした後押し戻されると言う展開で、昨日の日本市場と同じような展開でした。
米国市場でもぼちぼちクリスマス休暇入りに伴う目先の利食いが出て来る局面ですので、短期的には上値が重くなりそうな感じ。
一段の円安が進み今日の円相場は118円台に、本日の日本市場も円安進行が買い材料となり、日経平均も買い先行の展開で上げ幅を拡大。
今日の寄り付き直後の高値は19439円で昨日高値の19436円を抜いて来ました、直近の高値を更新する強い動きであり、テクニカル的な過熱感も完全に無視と言う状況。
昨日の日本市場の騰落レシオは165%まで上昇しこの数値は過去最高、言い換えれば今の日本市場の状況は過去にも経験が無いような状況になっています。
いずれ大きな調整安は来る、しかしそれが何時になるかは解らない、今は上がるから買う、買うから上がると言う状況で、連日進む円安が買い安心感の根底に有ると言う状況です。
しかし日経平均と言う指数は上昇しても、個々の主力銘柄を見れば徐々に上値の重さも出ており、今日は一段の円安が進んでいますが、トヨタ自動車の株価は下落しています。
このような現象の大きな要因としてはコンピューターを使ったアルゴリズム売買の影響が有ります。
機械的に円安が進めば日経平均先物を買うと言うプログラムが動き、日経平均は上昇するものの個別銘柄は違う動きをする。このようなひずみがぼちぼち出始めていると言う感じもします。
純粋に円安進行が業績アップに繋がると見るならトヨタ自動車株は上昇するはず、しかし円安進行で日経平均は上昇してもトヨタ自動車株は下落すると言うのは明らかに理に反する動きです。
うがった見方をすれば、投機筋は先物買いで日経平均を上げておき、その裏では保有する個別銘柄の利食いを進めている、そのようにも見えます。
そして個別銘柄の利食いが一巡すれば先物も売りに転じる、その時には先物売りでも利益を得る、今はその様な仕掛けの真っ只中に有ると言う感じもします。
それでも大きく下げれば日銀の買いや、押し目待ち資金も豊富に有りますので直ぐに切り返しますが、一時的な下振れに注意を要する局面を迎えつつあるように思います。
中長期トレンドは上昇トレンドに変わりは有りませんが、短期的には下振れに注意、その様な状況だと思います。